【備忘録】IntuneでiOSデバイス登録に必要なApple Push Certificateの(再)取得
今回は「毎日10分効率化シリーズ」をお休みして、備忘録となります。
前回は「ファイルの整理術」のコツについてかきましたので、ぜひご覧ください!
Appleから「証明書の有効期限が切れるよ」メールが届く
Windows使いのため、Appleからのメールはほぼないため、突然のメールに少し驚く。
しかも「certificate expiration」!?
と、長い間IT関係の仕事をしているとドキッとする文言が。
しかも心当たりがないし…。

ん?まてよ?
「Mobile Device Management - Microsoft Corporation」の文字が?
ってことは、Intuneか!と思い出す。
次回はこれがないように備忘録として残します!
Microsoft IntuneとAppleデバイスの関係
Microsoft Intuneとは
クラウドベースのエンドポイント管理ソリューションです。 組織のリソースへのユーザーのアクセスを管理し、モバイル デバイス、デスクトップ コンピューター、仮想エンドポイントなど、多くのデバイスでアプリとデバイスの管理を簡素化します。
との説明があるように、仕事で使うPCやスマホ、タブレットを集中管理するサービスです。
このサービスを導入することで、デバイスで扱える情報をコントロールしたり、デバイスのOSが最新バージョンとなっている場合のみアクセス許可したり、会社の資産の安全を担保しながら、従業員がどこにいても安心して働けるようにするためのものです。
従業員の個人端末の利用を許可する、いわゆるBYODをする場合には必須ですね。
(BYODしなくても必須だと思いますが…)
Apple Push Certificateとは
IntuneはMicrosoftの製品ですので、iPhoneやiPadをIntuneで管理するには手続きが必要となります。
そこで必要となるものが「Apple Push Certificate」となります。
これは、デバイスの登録だけでなく、自社でiOSアプリを開発して展開する場合にも使うものです。
Intune上では「Apple MDM プッシュ証明書」となっているものです。
遠隔から端末をコントロールできる強力な機能なので、きちんと"証明書"を用いてしっかり管理するのですね。
MDMとかなのに、なんで"Push"?
「Push(プッシュ)」は、スマホに通知を送ることを意味しますよね。
LINEなどでメッセージが届いたら通知があり、バッジが表示されますよね、アレです。
Apple Push Certificateは、Appleに「このアプリはちゃんとしたものです!」と証明するための許可証(証明書)です。
この証明書があると、IntuneがiPhoneやiPadに通知を送れるようになります。
この、Apple(のサーバー)とやり取りする機能を使って、iPhoneやiPad自体を制御するんですね。
まずは現状を確認する
Intune管理センターにアクセスして、
デバイス>デバイスのオンボーディング>登録 とメニューを辿る。
その中のタブ「Apple」を開くと『Apple MDM証明書』が居ます。
その画面がこちら。
確かに期限切れ間近になっていますね。

対応方法:言われた通りにする
上記の画面で表示されているステップの通りやります!
1.ユーザー情報とデバイス情報の両方を Apple に送信するためのアクセス許可を Microsoft に付与します。
初めての場合は「同意する」にチェックを入れます。
私の場合は更新なので既にチェック済みで変更不可です。
2.Apple MDM プッシュ通知証明書を作成するうえで必要な Intune 証明書署名要求をダウンロードしてください。
指示の通り、ダウンロードします。
「IntuneCSR.csr」というファイルです。
後ほど、Appleのサイトでこれが必要になります。
3.Apple MDM プッシュ通知証明書を作成してください。
「MDM プッシュ証明書を作成する」のリンクをクリックし、Appleのサイトを開きます。
ログインする際は、個人のApple IDでも可能ですが、そのアカウントでしか作業が出来なくなってしまうため、企業の場合は専用のアカウントを用意した方が良いです。

このリンクをクリック

Appleのサイトにログインできると、このような画面が表示される。
新規の場合は「Create a Certificate」ボタンのみだと思います。
私の場合は更新なので「Renew」で進めます。

ここで、2.でダウンロードした「IntuneCSR.csr」を指定してアップロードします。

うまくいけばConfirmation、うまくいきましたよ~ということなので、「Download」します。
これでAppleサイトは終了、ログアウトしましょう。
4.Apple MDM プッシュ通知証明書の作成に使用した Apple ID を入力してください。
5.アップロードする Apple MDM プッシュ通知証明書を参照してください

上記3.でAppleのサイトにログインした際に使用したApple IDを入力して、ダウンロードしたファイルをアップロードする。

最後に、もう一度MDM プッシュ証明書を確認して、有効期限が更新されていることを確認。
以上!
さいごに
作業自体は5分で終わりますね。
ですが、年1回しか作業しないので、手順をすぐ忘れてしまいます…。
でも、備忘録があれば安心して忘れることができます!
来年の私、もう大丈夫だよ!
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