DXのはじめの一歩はデータの保護と活用から

「データの保護と活用」こそがDXの最初の一歩

前回はDXに対する向き合い方について書いてみました。
DXは小さなことから始める、その積み重ねが大事といった内容ですので、よろしかったらご覧ください!

DXは『社長の考え』次第で結果が激変!?

前回、前々回とDXについて触れてきました。DXに取り組む必要性はご理解いただけたと思います。まだの方はぜひご覧ください! 今回も同じDXをテーマに、『社長の考え』にフ…

ですが…
「DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組みたいけれど、何から始めればいいかわからない…」 そんな中小企業の社長さんは多いのではないでしょうか?

DXというと、AIや高度なシステム導入を思い浮かべがちですが、 実は 「データの保護と活用」こそがDXの最初の一歩 です。

まずは、データを守り、使いやすくすることから始めましょう。

DX以前に「データ」を守れていますか?

突然ですが、社内のデータ管理はどうなっていますか?

  • PCのデスクトップにバラバラに保存されている
  • USBや外付けHDDにしかバックアップがない
  • 紙の書類が多く、探すのに時間がかかる

もし、こういった状況なら データを失うリスク を抱えている危険な状況です。

実際に、中小企業の現場では PCの故障やデータの紛失 によって業務が停止するケースが後を絶ちません。

また、取引先や顧客情報の漏洩は信用問題に直結します。

先日IPAから「情報セキュリティ10大脅威2025」が公開されました。
その第2位が『サプライチェーンや委託先を狙った攻撃』です。

サプライチェーン攻撃とは、組織間の業務上の繋がりを悪用して次なる攻撃の踏み台とするサイバー攻撃手法全般を指します。
サプライチェーン攻撃の特徴は、本来侵入が難しいセキュリティレベルの高いターゲット組織でも、比較的セキュリティレベルの低い取引先や子会社などを経由することで、ターゲット組織への侵入を可能にすることです。最終的な標的となる組織は、普段の業務上のやりとりを介して侵入されているため、侵入段階で気づくことは非常に困難であり、気づかない間に攻撃を受けていたという状況になりかねません。

引用元:TREND MICRO サプライチェーン攻撃とは?~攻撃の起点別に手法と事例を解説~

簡単に言うと、

大手企業はセキュリティ対策されているから、そこと取引のあるセキュリティ対策の甘い下請企業を攻撃してそこから悪いことしてやろう!

です。

つまり、攻撃のターゲットが大企業から中小企業に広がってきているのです。

このような「セキュリティ対策待ったなし!」な状況の中で、今まで通りの運用で大丈夫と言い切れますか…?

なぜデータの保護が必要なのか?

もう少し具体的に、なぜデータの保護が必要なのか見てみましょう。
データを適切に管理していないと、次のようなリスクがあります。

1. PCの故障や盗難によるデータ消失

PCのハードディスクが突然壊れたり、 社員のノートPCが盗難に遭ったりしたら、大切なデータは一瞬で消えてしまいます。

2. サイバー攻撃(ランサムウェア)による被害

先の通り、中小企業を狙ったサイバー攻撃も増えています。
ランサムウェアに感染すると、データが暗号化され、 「解除するならお金を払え」と脅されるケースも。

3. 紙の書類が多すぎて情報共有が難しい

また、紙での管理はメリットもありますが、次のようなデメリットもあります。

  • 探すのに時間がかかる
  • 間違って廃棄されるリスクがある
  • 共有や編集がしにくい
なにより、データを紛失した/漏洩させた場合のリスクが大きすぎる

データを紛失した場合、バックアップがなればどうなりますか?
もちろん、業務がストップしますよね。
それだけでなく、相手から業務が滞った責任を追及され損害賠償請求もあり得ます。

また、紛失には情報漏洩もついて回りますので、その点でも厳しい責任を追及されます。

ですので、データを適切に保護しながらこうしたリスクを回避し、スムーズな業務環境を整えることが必要なのです。

データの活用からDXのはじめの一歩を!

リスク面を先にあげましたが、データには活用することで受けられるメリットもたくさんあります!

DXの本質は「データを活用し、業務を効率化・最適化すること」とも言えます。

例えば、

  • 売上データを見える化 → 売れ筋やトレンドを分析できる
  • 顧客リストをデジタル管理 → 既存顧客へのフォローがしやすくなる
  • 在庫情報をリアルタイムで共有 → 無駄な発注や機会損失を防ぐ

これらはすべて 「データを適切に管理・活用できる状態」 があってこそ実現できます。

「誰が」「どんなデータを持っているか」を把握し、 それを 誰でも簡単に活用できる形にすること がDXの第一歩です。

そんなときに良いツールが「オンラインストレージ」です。

DXはじめの一歩はオンラインストレージ

データの保護と活用を簡単に始める方法として、 オンラインストレージ(クラウドストレージ)の活用 をおすすめします。

例えば、

  • 個人のPCにあるデータを保護する
    • Google Drive
    • OneDrive
  • 会社のデータを保護&共有する
    • Dropbox
    • box
    • Sharepoint(Microsoft Teams)

といったサービスを聞いたことありませんか?

  • バックアップが自動化 → データ消失のリスクを大幅に削減
  • どこからでもアクセス可能 → 社内外での情報共有がスムーズ
  • 権限管理ができる → 必要な人だけがデータを閲覧・編集可能

といったメリットがあります。

活用している企業にとっては、もはやなくてはならないツールになっています。
無料プランがあるものもあるので、まずは試してみましょう!

まとめ:まずはデータの整理と保護から始めよう!

DXは「最先端技術を導入すること」ではなく、 まずは自社のデータを適切に管理・活用することから 始まります。

  • データの保護を徹底する(バックアップ・セキュリティ強化)
  • データを活用しやすい形にする(オンライントレージの活用)

この 「小さな一歩」 を踏み出すことで、 次のステップ(業務の効率化やデータ分析)につながります。

DXは 「じわじわ」進めることが大事 です。
まずは 「社内のデータがどこに、どう管理されているか?」 を見直してみましょう!

お困りの際はミライドットがご支援します!
遠慮なくご相談ください!


ミライドットでは取り上げてほしいテーマのリクエストを受け付けています。
お名前等の記入は不要ですのでお気軽にリクエストください!

投稿者プロフィール

穗苅洋介